ハーブと野菜は昔から深い縁でつながっています。
オーガニック農法の畑には必ずハーブも一緒に栽培しています。
害虫除けのため、あるいは蜂など受粉に必要な虫を呼び寄せるため、ハーブは野菜にとって頼りになる仲間です。
私たちの畑も野菜畑を囲むように色々な種類のハーブが植えられています。100種類ぐらいのハーブがあちこちに点在しているためハーブ園としても楽しめます。
駐車場に車を停めるとまずハーブがお出迎えしてくれます。
これらのハーブ園は畑作業の合間にハーブの香りをかいだり、お花を眺めたり摘んだりして心が癒される時間と空間を与えてくれます。
年に数回、畑作業がひと段落したときに「ハーブ教室」を行っています。四季折々のハーブを野菜作りをしながら楽しむことができます。折に触れてハーブのお話を綴っていきます。
ラベンダーの花が揺れるたび、やさしい香りが癒してくれます。
細い茎の先に咲く紫色は、派手ではないのになぜか心を静かに惹きつけます。
食べるだけでは出会えない、もう一つの春菊の姿です
こぼれ種で芽吹いたカモミールが花芽をつけ、自分のタイミングで花開く準備をしています
西洋では常緑樹や木の実を使って永遠、安寧を願うリースを作ります。
日本でも昔からお正月には年神様をおむかえするため稲わらを使い、ウラジロ、橙(ダイダイ)など、縁起物をつけた「しめ飾り」を玄関に飾ります。
飾る日は末広がりの八が入っているので12月28日が縁起が良いとされていますが、のちの人が考えたこじつけに近いかもしれません。あまり気にする必要はないと思います。
私が子供のころは玄関だけでなく、かまど、台所、部屋の中、車にもつけたものでした。街中の車がすべてと言っていいくらいボンネットの前につけて走っていました。正月の風景の一つでしたが、そのころは車が家の宝物のひとつ。大切なものであったのでしょう。
最近は西洋風にリース(輪)状やスワッグ(壁掛け)状が流行っていますが「しめ飾り」というよりはフラワーアレンジ風にしたものが人気があるようです。
日本では古来から「子孫繁栄」、いつまでもその家が絶えることなく代々続くことが優先的にに願われてきました。「子孫繁栄」と「五穀豊穣」を願って稲穂と福を運ぶ縁起木、南天を使い、「永遠」の意味も込めてモミも使った稲穂正月飾りを作りました。
これで来年も良い年となることでしょう。
秋も深まりクリスマスソングが街のあちこちで流れるころ、ハーブ園での手仕事といえばリースづくり。
リースはもともと、永遠の生命と、魔よけを願って作られたと言われています。そのため常緑樹のモミ、ヒイラギ、ユーカリなどを
使います。また収穫の象徴である実もの(松ぼっくり、木の実、バラの実)なども使い豊作を願います。
今年はハーブ園で育っている月桂樹、ヒイラギの葉、千日紅、綿の実、ローゼル、バラの実(スイートブライヤーローズ)を使ってリースづくりを楽しみました。
リース台は近くの川沿いの堤防にわんさか生えているクズのツルを使いました。
晩秋のハーブ園は華やかさが消えて、全体に落ち着いた色のトーンに変わります。夏にはそばを通るだけであまーい香りで楽しませてくれたスイートブライヤーローズも花が落ちた後のオレンジの実が青空に映える姿は、落ち着きのあるすがすがしい感じになり、私の好きな景色の一つです。
干し柿づくり、漬物づくり、などなど。
夏にはオクラにそっくりなクリーム色のきれいな花を咲かせたローゼルやオールドローズも実を摘んでお茶の準備に入ります。
ハイビスカスティと言われる材料はこのローゼルです。クエン酸、ビタミンCを含み、疲れた時にはピッタリのハーブティです。
花弁が落ちた後のガクの部分を乾燥させてお茶にします。ガクの中には種が入っていますので、このガクの部分を手ではがす時、
手が真っ赤に染まってしまいます。
この赤い色素はアントシアニンです。ブルーベリーやナスの紫色もアントシアニンの仕業です。
半年以上乾燥させてからお茶にしますとしっかり成分が出てきます。ローゼルはクエン酸たっぷりですのでとても酸っぱいです。
そこでローズヒップ(ドッグローズと呼ばれるオールドローズの実の種を取り除いた部分)と合わせて飲むのが定番となっています。「ローズヒップ」はビタミンCの爆弾と言われているようにたっぷりのビタミンCが入っています。
夏の暑さでバテ気味の時、スポーツの後の疲労回復に、寒い冬の風予防などにぴったりです。夏は冷やして、冬は温かくして。
どちらもミントの葉のように柔らかくはないので熱湯を注いだだけでは成分が出ません。お湯を注いだだけでは、ほこりっぽい味がするだけです。沸騰したやかんや鍋に火を止めずに入れて1~2分ほど煮立たせて火を止めた後も20分ほどそのままでおいておきます。そうするとしっかりした味がでます。蜂蜜を入れると甘味も出ておいしさも増します。お試しください。
次回はハーブ園で育っている材料を使ってナチュラルなリースづくりを紹介します。
ハーブティはおいしく飲むもの。まずいと感じたらやめましょう。イライラした時、気分が落ち込んだ時、疲れた時、そんな時に飲むのがハーブティ。体にいいからと言われて鼻をつまんで無理やり飲むのはやめましょう。イライラが余計につのってストレスがたまります。
昔はハーブが薬草として利用されていました。今でも薬効が認められているハーブも少なくありません。漢方薬もそうですが自然のものからできていますので、あなたの体に効くものは必ずおいしく感じます。不思議ですがほんとうです。まずいものは効かない。おいしいものは効きます。
まずは真冬の数か月を除いて一年中楽しめるフレッシュハーブのブレンドティを紹介します。
レモングラス
レモンバーベナ
レモンタイム
ケンタッキー
カーネルミント
ステビア
晩秋の今でもまだ畑のあちこちで元気に育っています。この5種類とても育てやすいので、初心者の方、初めてハーブを栽培してみたいという方にはこの5種類の苗、園芸屋さんで見つけたらすぐに購入して育ててみて下さい。
どれも多年草で一度植えればどんどん大きくなり、何年でも収穫できます。
(ケンタッキーカーネルミントが見つからない場合はスペアミントでもかまいません。他のミントは味がきつくてブレンドにはそぐわないです) (ステビアは甘みを出すために使いますのでなくてもかまいません)
ハーブティを淹れる時の注意点。
レモングラスは多めに (全容量の半分ぐらいはレモングラス) あとは同量で。畑やお庭から摘んで水洗いするとき、軽くもみだして
香りを出すようにしてからティーポットに入れます。(おしゃれなガラスのポットでなくても日本茶を入れる急須で構いません。急須のほうが冷めなくてかえって良いです)
お湯を注ぐときは沸かしたての沸騰したお湯を使い、たたきつけるように上から注ぎます。魔法瓶などのぬるま湯は使わないよう。香りも味も出ませんので。3~4分ほどで出し切ります。それ以上時間をかけますと苦味が出てきます。1回で出し切ります。
ハーブは種類が多いので淹れ方もハーブによって多少異なります。
11月も半ばを過ぎ、初霜が下りて季節が冬めいてきました。そんな中ハーブ園ではお花が可憐に咲いて季節を感じさせてくれます。
11月はハーブ栽培を始めたい方に適した季節。近年の10月はまだ暖かいので11月に入ってから苗を植えることをおすすめします。
種で栽培する場合は9月にポットに植えて11月に苗を植えます。12月に入ってしまうと寒くなりすぎます、苗を植えるのは難しくなりますのでご注意ください。
多年草のハーブ、寒くなる前に苗を植えて株を大きくさせます。地上部が枯れてしまっても根っこは残っていて、寒い地面の中で冬越しさせると株が丈夫になります。春に種や苗を植えるよりも、秋植えたほうが雑草に負けない強いハーブになり翌年の夏、枯れない元気なお花を咲かせてくれるでしょう。
一年草のハーブ、こぼれ種が春の準備を始める季節です。以前お花を咲かせたハーブがあったら、小さな芽を出していますので見てみてください。
今回は日進野菜塾ハーブ園に咲く、様々なお花をご紹介します。
11月といえばサフラン。
夏の暑さが過ぎた晩秋のころ、花壇を覗くと可憐に咲いているのがこの紫色のお花です。球根で増えるので毎年楽しみにしています。小さいのですが、赤い雌しべの部分を摘んで乾燥させてからお料理に使います。
黄色いお花をいっぱい咲かせているのはレモンマリーゴールド
葉やお花に虫よけ効果のある成分を含み、コンパニオンプランツとして植えられることも多いです。レモンの香りがとても良いのでポプリにして楽しむこともできます。
赤いお花はパイナップルセージ。
名前の通り、葉を擦るとパイナップルの香りがします。甘い香りがしますが、このお花や葉食べることができません。
ポンポンと丸いのは千日紅。
お花のように見えるのは苞(ほう)という部分でお花を守っているそうです。ドライフラワーにしても色あせないので、リースの飾りなどにするといつまでも楽しめます。
お花で見た目を楽しませてくれるハーブ栽培、来年の夏のことも想像しながら、ぜひ挑戦してみてくださいね。
日進野菜塾のYoutubeでも紹介されてるのでぜひご覧ください。
